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2010年03月25日

3/24特別研修講座報告

3月24日に行われた特別研修講座「相続の現場から」の報告です。
講師は本郷尚氏(税理士法人タクトコンサルティング代表)です。

今回は二部構成です。
一部「相続税の調査」
二部「贈与のすすめ」

本郷氏は贈与をすすめます。
なぜすすめるのか。
贈与が家族を幸せにするからです。

贈与の価値感は
「人を喜ばせ人を助け、自分が楽しむ」
ことです。

贈与で財産を貰う人は必ず「ありがとうございます」といいます。
相続で財産を貰う人は、もう既に自分の財産だと思っていますから、感謝の言葉がでません。
贈与は、いつでも、誰にでも、何回でも出来ます。
子供、孫の様子を見て必要な時に贈与できます。

あげる人の言葉が大切です。
上から目線の言葉は禁物です。
「頑張るんだよ」
普段身辺のことで世話になっていれば
「いつも世話をしてくれて助かっているよ」
と言葉を添えます。

「贈与平等の原則」
本郷氏の造語です。
一人の子供・孫に贈与すると、他の子供・孫にも贈与する人が多いようです。
一族の心にゆとりが出来ます。
相続争いを防ぐ効果があります。

贈与の手法をいくつか紹介されました。
争いごとを解決するため贈与の利用。
分けられない財産を単独で相続させ、代償金として年数をかけ他の相続人に贈与する方法。
意思能力が亡くなる前の贈与。
相続財産から外すための緊急避難型贈与。
等々。

これらの根底に流れているものは、
「贈与は幸せになるための対策」
だということです。
お金は人が幸せになるために使うのです。
贈与を受けた人は、貰う人の喜びがわかるので贈与します。
幸せが連鎖反応をおこします。

財産を使わず貯め込み、亡くなった時が財産が最高額になる人がいます。
その人は幸せでしょうか。
残した財産に相続人が群がり、相続争いを起こしたら何のために財産を残したかわかりません。

このような説明をしても贈与を実行する人は10人に一人です。
幸せを実現するため相続アドバイザーの役割はたくさんあります。


第一部の相続税調査の話も興味深いお話でした。
税務署はあらかた調べ上げてから税務調査にきます。
調査の目的はその確証をとるためです。
何気なく質問する調査官の言葉・行動には全て意味があります。
訪問した最初に「お線香をあげさせてください」という人がいます。
お線香をあげるのが目的ではありません。
仏間まで入り込み、その家の状態を探るのが目的です。
税務調査の現場をドラマにしたらヒット作品になるだろうと言われました。
刑事コロンボのように外堀を埋めていき、確証を得たところで追徴してきます。
何時間でも聴いていたいお話でした。

今回は二部構成でしたがどちらも実務に活用出来るお話です。
相続アドバイザーとして出来る引き出しが増えたと思います。
貴重なお話ありがとうございます。

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