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2007年07月12日

SA養成第18講座

7月11日相続アドバイザー養成講座の第18講座が行なわれました。

題目は「老人を守る介護保険・後見」
講師は社会福祉士・行政書士 西川 博章氏です。

西川氏は介護の現場で”おむつ”の交換もされています。
現場がわかり、法律もわかる数少ないコンサルタントです。
そして、お客様の幸せを考え、体をはって仕事をしている方です。

そんな西川氏ならではの2時間のお話でした。
(受講生の「あっという間の2時間でした」という感想が講座の内容を物語っています)

虐待の話はショックでした。
虐待をする人の第一位は息子
第二位 息子の奥さん、第三位 妻、第四位 娘
虐待されている徴候
説明のつかない転倒、矛盾した表現、過度の恐怖心、床ずれや濡れたままの下着。
西川氏は市の虐待防止委員もされています。
西川氏が言われた虐待防止の一番の方法。
元気なうちから、
「ありがとう」とう言葉を口癖にする。
「ありがとう」の一言が介護者の気持ちを和ませます。


受講生を対象にした認知のテストが行われました
皆さん真剣に考えていました。自分に認知症の傾向があったら...........。
85歳以上の約1/3の方が認知症という現実があります。
自分が認知症になる可能性も高いわけです。
そして認知症の方の世話をする人の絶対数が不足します。
深刻な問題です。


「有料老人ホームの選び方」は興味深かったです。
○入所者と話をさせてくれなかったら、そのホームはさっさと断りましょう。
○おむつは「一日○○回替えます」ではなく、汚れた都度替える。
○認知症の方とそうでない方が同じフロアーかどうか。
○月額利用料に含まれないサービスの確認
○契約後3か月以内の退去時に一時金の返還は当たり前。
○等々。
老人ホーム選びはコンサルタントにとって大きな役割です。
老人ホームを見分ける目を養いたいものです。


後半は成年後見のお話でした。
西川氏自身も後見人をされています。
成年後見の現場での事例を交え興味深い話が聴けました。

後見人の現状は深刻です。
親族が後見人の場合、親族の使い込みが多いようです。
後見人が作成する収支報告書のつじつまが合わないと家庭裁判所から指摘・告発されます。
そんな場合家庭裁判所は第三者後見人をすすめるようです。
しかし第三者後見人の数は圧倒的に少ないのが現状です。
相続アドバイザーも成年後見に携わる、社会的要請があるのでしょう。


介護・後見の問題は相続発生前の亡くなる方ご本人の問題です。
相続コンサルからはずれてしまうこともあります。
しかし、この分野がしっかり出来なければ、相続コンサルタントとは言えないのではないでしょうか。

そんなことを強く考えさせられた講座でした。
ありがとうございます。


○水沼修 氏 (SA協議会理事 (有)リフレティー代表取締役)の感想です。

日本の平均寿命は 男性 78.64歳  女性 85.59歳
2025年 後期高齢人口(75歳以上) 2030万人
2050年 総人口 1億80万人 65歳以上 3人に1人

介護保険は認知調査による等級により、受けられる月額保険料が変わります。
85歳以上の方の3分の1が認知症高齢者です。将来において、全てをまかなうことは不可能です。

人間は、必ず老います。相続を考える上で、高齢者の気持ちを理解することが大切です。
100歳を超えた、金さん、銀さんの名言の中に、「テレビの出演料は老後のために貯金します」とあります。
人は、自分が老いることを、なかなかイメージできないようです。

重度の身体障害や痴呆症は、家族や介護者に精神的・経済的ストレスを与えます。介護を経験している西川先生による老人虐待の話は身につまされるものを感じました。介護はそれだけ、大変なものです。

虐待の多くは家族によるものです。相続で遺産分けをしていただけるのも家族。相続で争うのも家族。最後まで面倒を見るのも家族。そして虐待するのも家族です。

家族の絆が薄くなってゆく今日、感謝の気持ちが大切だと再確認いたしました。

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